【FF11】狩人の憧憬
2004年9月14日 FF11 思えばFF11を買う前。
事前にオフィシャルサイトとか見て、フェイスやジョブを考えたりして楽しんでいた。
当時、夢があった。白魔道士/狩人、もしくは狩人/白魔道士。
キャラ的にはあまり好きではなかったけれど、FF4のローザみたいな立ち回りがしたいと思ったんだ。
メインは回復だけど、後方物理攻撃支援もできるっていう。
結局のところ、ヴァナでそれは望まれていなかったし、また狩人というジョブ自体がイメージとちょっと違っていた。あくまで私のイメージは後衛だったから。
仲間とは遠く離れて、高い崖の上や木や岩の陰など敵の死角からビュンビュン矢を射って、付加価値のある矢なんかもあったりして、あと仲間に薬瓶を投げつけて回復したりとか、走りながら攻撃して逃げたりとか。そんなアイテム系の中途半端な後衛。いれば役に立つけど、いなくてもなんとかなる、みたいな。そんなジョブを想像してた。もしそういうカタチだったら、ヴァナでは必要とされていなかっただろうけれど。ともあれ、それで白魔法が使えればなかなかいい後衛なんじゃない?とか思ってた。
そんな勝手に抱いたイメージを持って降り立ち、最初に入ったLS。
「メインは白なの?」
誰かに聞かれて、応えた。
「白魔法も使える狩人になりたいと思ってます!」
沈黙。
ああ、この沈黙を私は一生忘れまい。
みんな優しい人たちだったから、どうやってこの理想に燃える私に現実を言い渡そうか言葉を選んでいたのかもしれない。
「狩人はお金がかかるよ;」
最初の言葉がそれだった。
そうか、お金がかかるのか。
その頃の私の所持金は、初めて買った「旅人の帽子」のせいですっからかんだった。30ギルとかその辺だと思う。余談だけれど、なけなしの金をはたいて買った「旅人の帽子」は、遠くへ旅立ってみようという記念も兼ねて買ったその帽子は、イメージと随分違うカタチで、やたらとんがっていた。初期装備と合わせて微妙にアンバランスでちょっとショックだったのを覚えている。
話を戻そう。
で、お金がかかるという言葉は、まあどうでもよかった。消費する矢を使うんだから、お金がかかるのは当然だ。あまりに恐ろしいほど金がかかるというのだとすれば、それはそれで大変なことだけれど、そうしたらお金を貯めながらゆっくりと進めればいい。人よりも少しレベルが上がるのが遅くなるだけだ。
それよりもショックだったのは、その「お金がかかるよ;」という言葉に言外に匂わされている否定的空気だ。そのあとに続く、
「白もお金かかるから、両方は辛いかな^^;」
「白メインにしたら?^^」
が、その空気をますます濃くしている。LSにメイン白が欲しかったとか、そういう理由じゃないと思う。現に、メイン白の人は既にいたわけだし。
色々考えて、「そうですね、とりあえずは白を頑張るつもりです」とかなんとか応えたと思う。
狩人って嫌われてるのかな、使えないのかなとネットで調べてみた。
そこで私が抱いていたイメージと随分違うことを知った。
死角を利用した攻撃なんてできやしないし、狩人は後衛じゃなくて、遠くから射るんじゃなくて、近くから殴りながら矢を射るんだって。お金もものすごくかかるし、本気でやるなら合成も上げないと不便だし、でも攻撃力はものすごく強い。タゲが離れないほど強い。
私の狩人に抱いていたイメージはがらがらと崩れさり、なんとか合っていたのは矢を射るという部分だけだったような気がする。中途半端にお役立ちな後衛としての狩人は、ここにはいなかった。
メインは白になった。
サポに狩人をつけようとはせずに、スタンダードに黒をつけた。
あの頃から随分強くなって、この目で実際に狩人の強さを目の当たりにしたことも何度もある。狩人は噂に違わぬ強さで、攻撃力なら他の前衛の誰よりも強かった。
崖の上から攻撃してみたかったな、とあの頃ずっと抱いていたイメージを懐古する。
思っていたカタチと全然違ったけれど、今でも狩人への憧れはもったままだ。
狩人にジョブチェンジできるようになったとき、試しにチェンジしてみた。大変貧乏だったので、ナイフだけ買って外へ飛び出してレベル7まで上げた。今でも何がしたかったのかわからない。一回も矢を射ることもなく、遠隔系のスキルは0のまま、ここまでやってきた。
あーきっかけはなんだったろう。少なくともフジテレビじゃない。
つい先日。
なんとなく、気まぐれに唐突に「狩人!!!」と思った。
装備なんてろくになかったから、浴衣とかあり合わせのものを身につけて、競売に走った。
一番安いのでいいや。黄色く表示されている、装備できる弓の履歴を片っ端から調べて、一番安かったライトクロスボウを購入。矢も、一番安いのを選んだ。木の矢。
察しの良いひとは……ていうか、一度でも弓矢を装備した人ならすぐわかるだろう。装備できない。
なんでだろう。なんでだろう? 首を傾げる私。
装備できない。矢を装備すると弓が外れて、弓を装備すると矢が外れてしまう。
ああ、そのくらい私は弓矢なんて知らなかったんだ。狩人になりたかったくせに、なんたるザマ。
LSの人に聞いて、ライトクロスボウはボルト系の矢しか装備できないコトを知った。逆に木の矢はただのボウで装備できるんだとか。
そうなんだ。そうだったんだー。
自らを恥ながら、クロスボウボルトを購入。うん、装備できた。
グスタベルクへ駆け出す。即席で作ったマクロで、亀に矢を放つ。びゅん。当たらない。
昔の憧れをカタチにしようと、バス前のグスタの山に登り、上から蜂を射ろうとしたけどやっぱりダメだった。岩の影から撃とうとしたら、姿が見えないからダメだと言われた。ちぇ。
なにも考えずに遊び回った。ときどき当たるとスキルが上がった。
矢がなくなったので買いに走る。やたら楽しい。こりゃ確かにお金もかかるわ、とLSリーダーの言葉を思い出して笑った。
クロスボウボルトと、あとロングボウも購入してしまった。装備を買うお金を貯めているところだったのに、とんだ散財だ。でも、たまにはこんな無駄遣いもいいじゃない。
またグスタへ繰り出す。矢を射って遊ぶ。当たらないけど楽しい。なんでこの距離で当たらないんだよ、と笑う。攻撃されても中断されないなんて白魔道士も見習えよ、と思ったり。
そういやスカベンジってレベルいくつからだっけ? とアビリティを見て、やっと「狙いうち」に気づいた。あはは、こんなのあったっけ。悲しくなるくらい、何も知らない。
あーなんか、あれだ。ゲーム始めた当初に戻ったみたいだ。
グスタの日が暮れるまで遊んだ。否、何度も夕暮れを見た。やっぱグスタベルクに夕焼けは似合うなと思う。
また矢が尽きた。いいかげん、遊びすぎだ。
レベルは11。スカベンジは、貧乏性な私にはすごく嬉しかった。あわよくば、掘った矢筒類が店売りできたらよかったのに。
またしばらく、狩人は封印されることになるんだと思う。あ、でももう少しでレベル12になるから、12になってからかな。でも、野良PTに繰り出すことはないと思う。今のところは。
ただ、ちょっと考えてしまう。未練がましく。
白魔道士に狩人ってダメかなあ。
弓、装備できないからダメだよなあ。
事前にオフィシャルサイトとか見て、フェイスやジョブを考えたりして楽しんでいた。
当時、夢があった。白魔道士/狩人、もしくは狩人/白魔道士。
キャラ的にはあまり好きではなかったけれど、FF4のローザみたいな立ち回りがしたいと思ったんだ。
メインは回復だけど、後方物理攻撃支援もできるっていう。
結局のところ、ヴァナでそれは望まれていなかったし、また狩人というジョブ自体がイメージとちょっと違っていた。あくまで私のイメージは後衛だったから。
仲間とは遠く離れて、高い崖の上や木や岩の陰など敵の死角からビュンビュン矢を射って、付加価値のある矢なんかもあったりして、あと仲間に薬瓶を投げつけて回復したりとか、走りながら攻撃して逃げたりとか。そんなアイテム系の中途半端な後衛。いれば役に立つけど、いなくてもなんとかなる、みたいな。そんなジョブを想像してた。もしそういうカタチだったら、ヴァナでは必要とされていなかっただろうけれど。ともあれ、それで白魔法が使えればなかなかいい後衛なんじゃない?とか思ってた。
そんな勝手に抱いたイメージを持って降り立ち、最初に入ったLS。
「メインは白なの?」
誰かに聞かれて、応えた。
「白魔法も使える狩人になりたいと思ってます!」
沈黙。
ああ、この沈黙を私は一生忘れまい。
みんな優しい人たちだったから、どうやってこの理想に燃える私に現実を言い渡そうか言葉を選んでいたのかもしれない。
「狩人はお金がかかるよ;」
最初の言葉がそれだった。
そうか、お金がかかるのか。
その頃の私の所持金は、初めて買った「旅人の帽子」のせいですっからかんだった。30ギルとかその辺だと思う。余談だけれど、なけなしの金をはたいて買った「旅人の帽子」は、遠くへ旅立ってみようという記念も兼ねて買ったその帽子は、イメージと随分違うカタチで、やたらとんがっていた。初期装備と合わせて微妙にアンバランスでちょっとショックだったのを覚えている。
話を戻そう。
で、お金がかかるという言葉は、まあどうでもよかった。消費する矢を使うんだから、お金がかかるのは当然だ。あまりに恐ろしいほど金がかかるというのだとすれば、それはそれで大変なことだけれど、そうしたらお金を貯めながらゆっくりと進めればいい。人よりも少しレベルが上がるのが遅くなるだけだ。
それよりもショックだったのは、その「お金がかかるよ;」という言葉に言外に匂わされている否定的空気だ。そのあとに続く、
「白もお金かかるから、両方は辛いかな^^;」
「白メインにしたら?^^」
が、その空気をますます濃くしている。LSにメイン白が欲しかったとか、そういう理由じゃないと思う。現に、メイン白の人は既にいたわけだし。
色々考えて、「そうですね、とりあえずは白を頑張るつもりです」とかなんとか応えたと思う。
狩人って嫌われてるのかな、使えないのかなとネットで調べてみた。
そこで私が抱いていたイメージと随分違うことを知った。
死角を利用した攻撃なんてできやしないし、狩人は後衛じゃなくて、遠くから射るんじゃなくて、近くから殴りながら矢を射るんだって。お金もものすごくかかるし、本気でやるなら合成も上げないと不便だし、でも攻撃力はものすごく強い。タゲが離れないほど強い。
私の狩人に抱いていたイメージはがらがらと崩れさり、なんとか合っていたのは矢を射るという部分だけだったような気がする。中途半端にお役立ちな後衛としての狩人は、ここにはいなかった。
メインは白になった。
サポに狩人をつけようとはせずに、スタンダードに黒をつけた。
あの頃から随分強くなって、この目で実際に狩人の強さを目の当たりにしたことも何度もある。狩人は噂に違わぬ強さで、攻撃力なら他の前衛の誰よりも強かった。
崖の上から攻撃してみたかったな、とあの頃ずっと抱いていたイメージを懐古する。
思っていたカタチと全然違ったけれど、今でも狩人への憧れはもったままだ。
狩人にジョブチェンジできるようになったとき、試しにチェンジしてみた。大変貧乏だったので、ナイフだけ買って外へ飛び出してレベル7まで上げた。今でも何がしたかったのかわからない。一回も矢を射ることもなく、遠隔系のスキルは0のまま、ここまでやってきた。
あーきっかけはなんだったろう。少なくともフジテレビじゃない。
つい先日。
なんとなく、気まぐれに唐突に「狩人!!!」と思った。
装備なんてろくになかったから、浴衣とかあり合わせのものを身につけて、競売に走った。
一番安いのでいいや。黄色く表示されている、装備できる弓の履歴を片っ端から調べて、一番安かったライトクロスボウを購入。矢も、一番安いのを選んだ。木の矢。
察しの良いひとは……ていうか、一度でも弓矢を装備した人ならすぐわかるだろう。装備できない。
なんでだろう。なんでだろう? 首を傾げる私。
装備できない。矢を装備すると弓が外れて、弓を装備すると矢が外れてしまう。
ああ、そのくらい私は弓矢なんて知らなかったんだ。狩人になりたかったくせに、なんたるザマ。
LSの人に聞いて、ライトクロスボウはボルト系の矢しか装備できないコトを知った。逆に木の矢はただのボウで装備できるんだとか。
そうなんだ。そうだったんだー。
自らを恥ながら、クロスボウボルトを購入。うん、装備できた。
グスタベルクへ駆け出す。即席で作ったマクロで、亀に矢を放つ。びゅん。当たらない。
昔の憧れをカタチにしようと、バス前のグスタの山に登り、上から蜂を射ろうとしたけどやっぱりダメだった。岩の影から撃とうとしたら、姿が見えないからダメだと言われた。ちぇ。
なにも考えずに遊び回った。ときどき当たるとスキルが上がった。
矢がなくなったので買いに走る。やたら楽しい。こりゃ確かにお金もかかるわ、とLSリーダーの言葉を思い出して笑った。
クロスボウボルトと、あとロングボウも購入してしまった。装備を買うお金を貯めているところだったのに、とんだ散財だ。でも、たまにはこんな無駄遣いもいいじゃない。
またグスタへ繰り出す。矢を射って遊ぶ。当たらないけど楽しい。なんでこの距離で当たらないんだよ、と笑う。攻撃されても中断されないなんて白魔道士も見習えよ、と思ったり。
そういやスカベンジってレベルいくつからだっけ? とアビリティを見て、やっと「狙いうち」に気づいた。あはは、こんなのあったっけ。悲しくなるくらい、何も知らない。
あーなんか、あれだ。ゲーム始めた当初に戻ったみたいだ。
グスタの日が暮れるまで遊んだ。否、何度も夕暮れを見た。やっぱグスタベルクに夕焼けは似合うなと思う。
また矢が尽きた。いいかげん、遊びすぎだ。
レベルは11。スカベンジは、貧乏性な私にはすごく嬉しかった。あわよくば、掘った矢筒類が店売りできたらよかったのに。
またしばらく、狩人は封印されることになるんだと思う。あ、でももう少しでレベル12になるから、12になってからかな。でも、野良PTに繰り出すことはないと思う。今のところは。
ただ、ちょっと考えてしまう。未練がましく。
白魔道士に狩人ってダメかなあ。
弓、装備できないからダメだよなあ。
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